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酵素とは
「サプリメント=ビタミン・ミネラル」と思われがちですが、多くのビタミン・ミネラルは、酵素を助けると言う意味で、 “補酵素”と呼ばれています。カラダの中での役割は、酵素が主で、ビタミンたちは従。 酵素あっての、ビタミン・ミネラル。ここはしっかり、私たちの体内での酵素のはたらきを理解しましょう。
酵素で白くする!、なんていう洗剤のコマーシャルをご存知の方も多いのではないでしょうか。酵素と聞くと、 歯磨き粉や洗濯洗剤などを想像して、無機質だと思っている方もからっしゃると思います。 しかし、実は酵素はあらゆる生命活動の主役と言っても過言ではないくらい、私たちが生きていく上で重要な役割を担っているのです。
酵素のはたらき
酵素とは、体内で起こるさまざまな化学変化を、スムーズに進行させるために“触媒の働き”をする特殊なタンパク質の総称です。カラダを作る細胞の材料となるのは、たんぱく質、糖質、脂質、ミネラル、ビタミンなどの栄養素です。 これらのうち、どれが欠けても完全な細胞は出来ず、体はアンバランスな状態となり、いずれは病気や身体の不調を引き起こしてしまいます。 こいれらの栄養を分解、吸収し、細胞を組み立てるのが酵素です。
酵素は名仲人!
酵素は全身でいろいろな化学変化が行われいるときに、仲介の役割をします。
たとえば、Aさんという物質とBさんという物質を引き合わせて(化学反応)、新たにCという物質に変わるとき、 必ず酵素が仲人の役割をします。
具体的に体の中の変化で見てみると、目でものを見る、舌で味を感じる、心臓を動かす、 筋肉を収縮したり弛緩したりするのも、血圧を正常に保つのも、傷の痛みを知らせるのも、、、、など、書き始めたらきりがありませんが、 私たちの体内で起こる行動はすべて、酵素によって作られているのです。
酵素の構造
酵素の構造を簡単に説明すると、ミネラルの周りにタンパク質が巻きついたものです。 今発見されている酵素の種類は、約3000種類で、中心となるミネラルの種類や、 たんぱく質の巻き方によってさまざまな種類があります。酵素の種類は、まだこれからもどんどん発見されていくでしょう
鍵と鍵穴の作用
酵素の働きは、よく、“鍵と鍵穴”にたとえられます。 例えば、消化酵素として、有名なアミラーゼという酵素があります。これは唾液の中に含まれるもので、デンプンを分解する酵素です。このアミラーゼはタンパク質を分解することは出来ません。逆に、タンパク質を分解する酵素は、 デンプンを分解することは出来ません。一酵素につき、一仕事なのです。ですから、鍵穴が千種類あるとその一つ一つににぴったりとはまる千種類の鍵がなければ、扉が開けることが出来ないように、現在発見されている約3000の酵素には、一つ一つ違った役割があるのです。
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◆酵素と聞くと・・・何を連想しますか?
「酵素」と聞くと、洗剤や歯磨き粉を思い浮かべる方が多いと思います。これらのほかにも、化粧品や薬品など、 われわれの暮らしの中に「酵素入り」の製品は数多くあります。 
洗剤の中にも酵素が含まれています。衣類についた汚れの中には、不溶性のタンパク質や脂質など、 界面活性剤の働きだけで落としにくい汚れがあります。そのようながんこ汚れを分解して効果的に除去するために酵素が使われています。 タンパク質汚れを分解するプロテアーゼ、せんいの中の汚れを引き出すアルカリセルラーゼなどが使われることが多いようです。
酵素は、タンパク質が主成分のために高温の中では、その作用が失われてしまいます。酵素入り洗剤の、パッケージなどに、 “洗濯時には水かぬるま湯をつかってください”と書かれているのはそのためなのです。
◆食卓の中の酵素
私たちが日常よく目にする、ミソや醤油、酢などの調味料や、納豆、チーズ、ヨーグルト、パン、キムチといった食品、そして日本酒、ワイン、ビールといったお酒まで、これらはすべて、酵素の働きを利用したものなのです。
私たち人間は、長い歴史の中で、捕獲、収穫した食べ物を長く保存し、そしてより美味しく食べる方法を工夫して食文化を作り出してきました。
発酵食品もそのひとつです。発酵食品とは、微生物の働きを利用して加工した食品です。
「発酵食品」という文字からも分かるとおり、微生物が産生する酵素の作用りようしてできた食品のことです。
微生物は、私たちに都合よくも悪くも働きます。微生物の自然の自然の働きに任せておくと、食べ物は腐敗してしまいます。しかし、微生物の生育環境をうまくコントロールして育ててやることで、美味しく、保存の効く発酵食品が生まれます。
◆食卓の中の酵素
手軽に食べることの出来る、加工食品やインスタント食品が多く出回っていますが、残念ながら、これらの食品にはほとんど酵素が含まれていません。
酵素は熱に弱い性質を持っていて、生の食品や熱処理時間の短い食品に多く含まれています。加工食品やインスタント食品は加工の段階で酵素を失ってしまっています。
しかも、これらの食品に多く含まれている食品添加物や化学合成成分は、酵素の働きを弱めてしまう作用もあります。
そして、酵素を多く含む、日本伝統の発酵食品である、納豆やミソが苦手という若い方も多いのではないでしょうか。 こうして考えると、現代人の食生活は慢性的に酵素の不足を招きやすいものだと言えます。
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