2002/11/01
4.スポーツ選手のための栄養プログラム(1)
〜概要〜
スポーツ選手、特に試合に勝つこと、記録を出すことを常に求められている競技選手は、勝利のため、記録のために練習第一の生活を送り、体を酷使し、激しい練習に耐えています。
また、練習がすべてに優先するあまり、疲労や痛み、多少のけがなどは仕方のないものとあきらめてしまったり、練習スケジュールによって食事がタイムリーにとれなかったり、とりあえず何かを食べておこうとファースト・フードに頼ってしまうという、競技選手にとって好ましくない状態に陥っているケースが多いように思います。
一方、効率を上げるための新しいトレーニング、体調を整えるためのビタミン、ミネラルなどのサプリメントの投与など、選手のパフォーマンスを上げるためにいろいろな側面からのアプローチが試みられています。
しかし、そうした試みもそれだけが単独で処方されることが多いため、それぞれを組み合わせることによって期待できる相乗効果が見過ごされているように思います。
私はこのような現状をふまえて、単に休養をとるとかビタミン、ミネラルを投与するといった対症療法を単独で処方するのではなく、それぞれを組み合わせトレーニング、食事を含めた生活習慣そのものを改善していくことで、体づくりとコンディショニング、効果的な栄養補給というすべてのスポーツ選手が直面しているテーマについて、運動生理学や栄養学の観点から4人の競技選手のパフォーマンスを総合的にアップするため、実際に6カ月間のプログラムを実施し、その効果を見ることにしました。個別のプログラムを作り、それを実施する上で私が特に重要視したのは次の3点です。まず、対象となる選手の体の状態を客観的に把握するため、体重、体脂肪率の測定と血液検査を行い、経過を追跡するために定期的にこの測定と検査を継続しました。
また、これと併せて「何となく体がだるい」「疲れがなかなかとれない」というような選手のことばにも注意を払い、それぞれの選手の身体的状況をリアル・タイムでとらえながら、十分な休養をプログラムの重要な要素の一つとして組み込みました。
次に、今回の4人の選手の食事内容調査から彼らの食事が炭水化物が少なく、総摂取カロリーに占める脂肪の比率が大きく、かつ総摂取カロリーそのものも少ないことが明らかでしたので、栄養補給、特に効率的なエネルギーの供給のために穀類、イモ類、野菜などの複合炭水化物の摂取と同時に、たんぱく質、脂肪、炭水化物のバランス(PFC比)を良くすることに重点を置きました。
そのため、総摂取カロリーに占める炭水化物の割合を60%、脂肪を25%以下にし、たんぱく質は体重1kgあたり2gを基準とした食事メニューを考え、身体に余分の脂肪をつけずに効率的にエネルギーを供給するとともに、体組織の維持と増強をめざしました。
第3に全身の疲労感、倦怠感、筋肉の張りなどのビタミン、ミネラルの潜在性欠乏症と同様の症状を訴えるスポーツ選手が多く、また、激しいエネルギー代謝と肉体的、精神的ストレスによってビタミン、ミネラルの消費が増加することに注目して、高単位のビタミン、ミネラルのサプリメントを投与することにしました。
その際に注意したことは身体へのリスクが少なく、吸収効率の高いものを用いるということで、4人の選手には 100%天然成分のものを総合的にとるよう指導しました。
以上のポイントを押さえて減量、筋量の増加、体調の改善など、それぞれの目的に応じた個別のプログラムを組み、一部の選手にはカウンセリングも行いながら6カ月間それを実施した結果、4人ともにねらい通りの効果を得ることができました。
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